こんにちは。
ゼロイチエステート、代表の坂本徹です。
ラーメン店には、行列が絶えない人気店と、比較的空いている店がありますが、その違いは一体どこにあるのでしょうか。
今回のコラムでは、行列のできるラーメン屋と空いてるラーメン屋の違いを解説します。
人気店になるにはどんな秘訣があるのか、みなさんのご参考にしていただけますと幸いです。
行列店と空いてるラーメン屋の違い
味と品質
行列のできるラーメン屋は、スープの深い味わいや麺の食感、トッピングのバランスなど、細部にまでこだわりがあります。例えば、ある人気店では、特注の太いストレート麺と濃厚な豚骨スープが特徴です。毎日1トン以上の豚骨と鶏ガラを煮込んで作られるスープは、深い味わいがあり、多くの顧客に支持されています。一方、空いているラーメン屋は、味や品質に一貫性が欠けていることが多く、スープが薄かったり、麺が柔らかすぎたりと、顧客の期待に応えられない場合があります。
サービスと雰囲気
行列のできるラーメン屋は、サービスや雰囲気にも気を配っています。店員の対応が良く、店内が清潔で居心地が良いことが多いです。また、お客様とのコミュニケーションを大切にし、接客にも力を入れています。一方、空いているラーメン屋は、サービスが悪かったり、店内が汚れていたりすることがあり、これが顧客離れの原因の一つとなります。
立地とアクセス
行列のできるラーメン屋において、立地やアクセスは非常に重要な要素です。多くの人気店は、駅や交通の便が良い場所、もしくは人通りが多いエリアに店舗を構えています。特に都市部では、通勤・通学の動線にあるラーメン屋は、仕事帰りや学校帰りに立ち寄りやすいため、自然と集客力が高まります。また、繁華街や商業施設の近くにある店舗も、多くの人々の目に触れる機会が多く、人気を集めやすいです。
また、郊外にあるラーメン屋であっても、その地域の特性をうまく活かすことで成功しているケースもあります。例えば、ベッドタウンに位置するラーメン屋は、飲食店の数が少ないエリアに店を構え、地元住民が気軽に立ち寄れるようにしています。単身者が多い地域では、手軽に一人でも入りやすい雰囲気を作り出すことで、リピーターを増やす戦略も有効です。こうした立地戦略が、行列のできる店へと繋がるのです。
一方、空いているラーメン屋の多くは、立地条件が悪かったり、アクセスが不便な場所にあることが多い傾向にあります。また、近隣に多くの競合店が存在する場合、特に目立った特徴がないと、人々の目に留まりにくく、結果的に集客力が低下してしまいます。
マーケティングとプロモーション
行列のできるラーメン屋は、効果的なマーケティングとプロモーションを行っています。最近では、SNSや口コミサイトを活用し、話題性を高めることで新規顧客を獲得しているお店が話題性も高い傾向にあります。SNSの情報を元に、テレビや雑誌などのメディアに取り上げられることもあるため、情報をしっかり発信していくことが大切です。
ラーメン店の物件選びにおける基本条件
ラーメン店の成功には、物件選びが大きく影響します。ラーメン店を開業する際、人気の高い物件はどのようなものがあるのでしょうか。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
1階物件の重要性
ラーメン店を開業する際、1階に位置する物件を選ぶことは重要なポイントの一つだと言えます。特に初めてのお客様にとって、1階の店舗は視認性が高く、入りやすいという大きな利点があります。1階にあることで、お客様が店を見つけやすくなり、自然と集客力も上がります。また、通行人がメニューや店内の様子を確認しやすいため、ふらっと立ち寄るお客様も期待できるでしょう。多くの人気ラーメン店が1階に立地しているのも、これらを重視しているからです。
路面やショッピングセンターの利点
路面に位置するラーメン店は、店の外観や内装を積極的にアピールできる点が魅力です。通りすがりのお客様が店の雰囲気を確認しやすく、その場で入店を決めることが多くなります。また、ショッピングセンター内の店舗は、定期的に多くの買い物客が訪れるため、集客が安定しやすい傾向があります。ショッピングセンターは駐車場が完備されていることが多く、特に車での来店が多い郊外エリアでは大きな利点となります。
駅近や人通りの多い立地のメリット
ラーメン店にとって、駅近や人通りの多いエリアに店舗を構えることは、集客力を高める大きな強みになります。駅に近い立地は、通勤・通学の帰りにふらっと立ち寄るお客様が多く、昼夜を問わず一定の集客が見込めます。また、人通りが多い場所にある店舗は、自然と認知度が上がり、新規顧客の獲得がしやすいというメリットがあり、安定した集客が期待でき
駅近や人通りの多いエリアは、賃料が高めになるケースが多いですが、目標売上を賃料の7〜10倍に設定することで、長期的な収益性を十分に確保する可能性が高いです。高賃料エリアでの店舗展開には戦略的な収支計画が求められますが、立地条件を活かすことで、安定した売上を得やすくなるため、このエリアの出店を考える経営者も多いと言えます。
避けるべき物件の特徴
ラーメン店に向かない物件には、どのような特徴があるのでしょうか。ラーメン店として避けたい物件の特徴や問題点などについて、その特徴をまとめました。各項目について、詳しくみてみましょう。
NG物件の3大条件
まず、1つ目は目立たない場所にある物件です。視認性が低いと、通りすがりのお客様を取り込むことが難しくなります。2つ目はアクセスの悪い場所です。駅やバス停から遠い場所や、駐車場のない物件は、特に地方では不利になります。3つ目は、家賃が高すぎる物件です。固定費が高くなると、利益を圧迫し、長期的な経営が難しくなります。
地下や2階以上の問題点
地下や2階以上に位置するラーメン店は、集客に苦戦することが多いです。特に、地下の物件は看板の視認性が低く、店舗の存在自体に気づかれないことがあります。2階以上の物件は、お客様が階段やエレベーターを使う必要があるため、特に忙しい時間帯や初めて訪れるお客様にとってハードルが高くなります。こうした理由から、地下や2階以上の物件は慎重に検討しましょう。
過去のテナントの実績
その場所に過去どのようなテナントが入っていたかを確認することも重要です。例えば、過去に同業種の飲食店が長期間営業していた場合、その物件は飲食店としての適性が高いと考えられます。一方で、頻繁にテナントが変わっている物件は、何かしらの問題がある可能性が高いため、注意が必要です。
物件探しの効果的な手段
ラーメン店の物件探しでは、信頼できる不動産屋との関係が大きな武器となります。また、初期費用を抑えつつ効率よく開業するためには、居抜き物件の活用や多様な情報収集ルートを確保することが重要です。ここでは、物件探しの効果的な手段について解説していきます。
地元不動産屋との関係構築
地元の不動産業者と良好な関係を築くことは、良い物件を見つけるための近道です。不動産屋はそのエリアに精通しており、地元特有の情報や未公開物件を提供してくれることもあります。また、物件の契約条件についても交渉しやすくなるため、信頼関係を築くことが大切です。
居抜き物件の活用方法
居抜き物件とは、前のテナントが使用していた内装や設備がそのまま残っている物件のことです。ラーメン店にとっては、厨房機器やカウンター席などが既に整っている場合があり、初期投資を大幅に抑えることができます。また、前の店舗が繁盛していた場合、すでに顧客層が存在していることもあり、新規開店後すぐに集客を見込める可能性があります。
物件情報の収集ルート
物件情報を集めるには、不動産情報サイトの利用だけでなく、SNSや口コミも有効な手段です。地域の飲食店オーナーとのネットワークを活用することで、空き物件の情報を早期に入手することができる場合もあります。物件探しにはスピードが重要なため、幅広い情報源を持つことを心がけましょう。
物件選びでの成功事例と失敗事例
物件選びにおいては、立地条件だけでなく、周囲の競合環境や長期的な集客の見通しも考慮することが重要です。ここでは、物件選びの成功事例と失敗事例をご紹介します。
ロードサイド店舗の成功例
ロードサイドに位置するラーメン店が成功した例として、主要道路沿いに店舗を構えたチェーン店が挙げられます。この店舗は駐車場を広く設け、車で来店する家族連れやビジネスマンをターゲットにした戦略が功を奏し、週末やランチタイムには行列ができるほどの人気を誇ります。アクセスの良さと駐車場の完備が、成功の要因となりました。
一等地以外での成功例
一等地でなくとも、地域の特性を活かした立地選びで成功している店舗もあります。例えば、郊外の住宅街に位置するラーメン店は、地元住民に愛される存在となり、リピーターを増やしています。この店舗では、手頃な価格設定と家庭的なサービスを提供し、遠方からの集客よりも地元住民に焦点を当てた経営が成功の秘訣です。
店舗選びの失敗事例
店舗選びの失敗事例には、駅から遠くアクセスが不便な場所に出店した結果、十分な集客が見込めず苦戦したケースがあります。特にラーメン店は、気軽に立ち寄れる立地が重要なため、アクセスの悪さが売上に直結することが多いです。また、不動産業者との連携が不十分だったために、開業時には好調だったものの、周辺に競合店が増えて客足が減少し、結果的に経営が厳しくなった事例もあります。こうした失敗を防ぐためには、事前のリサーチと信頼できる不動産業者との協力が重要です。
失敗から学ぶ物件選びの教訓
物件選びにおいては、立地条件だけでなく、周囲の競合環境や長期的な集客の見通しも考慮することが重要です。特に失敗事例から学べることは多く、空中階や地下の物件は集客が難しく、売上が伸び悩む原因になりがちです。また、賃料が高すぎる物件は、目標月商とのバランスが取れないと利益を圧迫します。さらに、過去のテナントの実績を無視すると、長続きしない物件の問題を見逃してしまうことも。これらの教訓を踏まえ、物件選びの際には、綿密な事業計画と商圏調査が欠かせません。加えて、地元の不動産業者との関係構築や居抜き物件の活用も、効果的な戦略となります。
まとめ
今回のコラムでは、行列のできるラーメン屋と空いてるラーメン屋の違いを解説しました。いかがでしたでしょうか。行列は「人気店」の代名詞のようなもので、見ただけでも大きなプロモーションとなりますね。ぜひ、信頼できる不動産屋との関係構築を図り、皆さんのお店も行列店の仲間入りをしてくださいね!
この記事が、これから飲食事業を始めたい方の参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。