こんにちは。
ゼロイチエステート、代表の坂本徹です。
店舗の賃貸契約は、開業するにあたっての礎の一つとも言えます。
しかし、契約後に思わぬトラブルが発生すると、店舗運営に支障をきたすだけでなく、大きな損失を招くこともあります。
今回は、実際に発生しがちなトラブル事例をもとに、契約前に確認しておくべきポイントを詳しく解説します。
みなさんの店舗経営や物件選びのご参考にしていただけますと幸いです。
よくあるトラブル事例と確認ポイント
設備や内装に関する不具合
飲食店などの業態では、給排水設備や電気設備のトラブルが特に多い傾向にあります。具体的な事例を見てみましょう。
給排水設備のトラブル
排水管の詰まりや水漏れなどは、飲食店という特性上、一般的な事務所に比べてよく起こるトラブルのひとつです。トラブルの場所によっては、工事期間に長い時間がかかったり、近隣の店舗に迷惑をかけることもあるため、店舗運営に直接影響を及ぼすトラブルとも言えます。
このようなトラブルを防ぐためには、契約前に設備の状態を詳細に確認することが不可欠です。専門業者に依頼して、排水管の状態や劣化具合をチェックしてもらいましょう。
電気容量の不足
電気容量の不足もよくある問題です。特に、業態変更を伴う場合には注意が必要です。例えば、以前はカフェとして使用されていた物件をラーメン店に改装する場合、調理機器の増設によって電気容量が不足するケースが見受けられます。
このようなリスクを回避するためには、予定している機器の消費電力を事前に計算し、必要に応じて増設工事の可否や費用負担について貸主と協議しておきましょう。
契約内容の解釈に関する問題
契約書に明記されている内容であっても、表現が曖昧なためトラブルの原因となることがあります。ここでは、どのような箇所に注意したら良いか、そのポイントを解説します。
原状回復の範囲についての記載
飲食店では、営業後の油汚れや臭気、専門的な設備の撤去など、原状回復の費用が高額になる傾向があります。このため、契約書には原状回復の範囲を明確に記載しておくことが求められます。
しかし、記載が曖昧だったり、多義的に解釈できる場合には、貸主と借主の間でトラブルが発生する可能性が高まります。このようなリスクを避けるために、契約内容について弁護士に確認をすることをオススメします。
営業時間や業態変更に関する制限
例えば、周辺住民への配慮として深夜営業が制限されている場合や、業態変更が許可されていない場合など、「営業時間の制限」や「業態変更の可否」に関しても、契約内容の解釈違いが原因でトラブルが発生することがあります。
これらの条件については、契約締結前に詳細を確認し、納得できる内容であることを確認しましょう。
近隣との騒音や臭気トラブル
店舗運営では、近隣住民との関係性も大切にしたいですね。特に「騒音」や「臭気」のトラブルには注意が必要です。
騒音トラブルでは、店舗の音楽や客の声、深夜の片付けや早朝の仕込み作業が問題視されることがあります。防音工事や機器の設置場所の配慮をしたり、作業時間の調整をしたりするなど、心がけましょう。
また、臭気トラブルは、特に、焼肉店やラーメン店などで発生しやすく、換気設備の性能不足や清掃不足が原因になることが多い傾向です。トラブルを防ぐために、設備の仕様確認や清掃計画の徹底が必要です。
このような対策を行い、トラブルを防ぎ近隣住民との良好な関係づくりに努めましょう。
店舗契約で失敗しないための3つのポイント
店舗の契約を滞りなく行い、店舗運営をスタートさせるためには、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。ここでは、トラブルを回避するためのポイントを3つ解説します。
専門家による事前調査を実施する
契約前に物件の状態を把握するため、設備や内装について専門家の調査を依頼しましょう。これにより、潜在的な問題を早期に発見し対策をすることができます。
契約内容を明確にする
契約書の内容については、あいまいな表現を避け、具体的かつ明確な記載を心がけましょう。必要に応じて、弁護士や専門家の意見を取り入れることをお勧めします。
近隣との関係を重視する
防音設備や換気設備の適切な設置に加え、近隣住民への挨拶やコミュニケーションを大切にすることも、トラブル防止につながります。
飲食店の物件探しは「ゼロイチエステート」にご相談を!
「ゼロイチエステート」では、お客様の条件に合わせた物件を複数ご提案することが可能です。専門家と一緒にみなさんの理想の物件を逃さないお手伝いをいたしますので、お気軽にご相談下さい!
まとめ
今回は、飲食店を始めたい人に向けて、賃貸店舗契約時に押さえておきたい注意点を実際に起こったトラブルを例に解説しました。いかがでしたか?
賃貸店舗契約には、専門知識がある程度必要ですので、専門家と一緒に、事前に適切な確認と準備を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
この記事で紹介したポイントを参考に、慎重な判断を心がけていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。