こんにちは。

ゼロイチエステート、代表の坂本徹です。

今回のコラムでは、​​アパレルショップを始めてみたい方に向けて、店舗選びのポイントや初期費用について解説いたします。みなさんの物件選びのご参考にしていただけますと幸いです。

アパレルショップの主な種類について

「アパレルショップ」といっても、取り扱うアパレルの専門性や販売スタイルなど多様にあります。ここでは代表される2つを紹介します。

①セレクトショップ

セレクトショップとは、他社ブランドを販売するお店のことです。お店のコンセプトに沿った商品を仕入れ、お客様に提供しています。仕入元のブランドによっては販売方針が決められている場合がありますので、契約の際、しっかり確認しましょう。

②オリジナルブランドショップ

オリジナルブランドショップとは、自社ブランドを販売するお店のことです。デザインやパターン、縫製など全てを初めから自社でまかなうのはとてもハードルが高いですが、OEM(注1)やODM(注2)という手法を用いることで、一部を外注しオリジナルブランド商品のハードルを下げることができます。

(注1)Original Equipment Manufacturingの略。受託事業者が生産業務のみを受託する。
(注2)Original Design Manufacturingの略。受託事業者が製品の生産だけでなく、設計やデザインなども請け負う。

アパレルショップを開業するメリット

まずは、アパレルショップを開業するメリットを紹介します。

必要な許認可が少ない

飲食店などと違い、アパレルショップは開店に必要な許認可がほとんど不要です。資格や許可証の取得に時間がかからないため、誰でも開業することができます。

販売商品の自由度が高い

センスが求められますが、自分の好きなブランドやテイストに囲まれたお店を開業することができます。
近年は、洋服だけでなく、家電や雑貨、インテリアや文具など取り扱う商品の幅が広いお店が多いようです。

実店舗とネットショップで販売することができ

実店舗とネットショップの両方で販売することができます。運用コストがかかりますが、売上の機会損失を抑えることができます。SNSを利用し、お店の世界観を発信することでPRにも繋がります。

次は、開業にあたり必要な資格を解説します。

アパレルショップを開業するにあたって必要な資格は?

アパレルショップを開業するためには、基本的に資格は不要です。しかし、古着を扱う場合、「古物商許」が必要になります。

古物商許可とは、法人・個人が古物営業法で決められている古物を売買または交換する際に取得が必要になるものです。

未取得で古着屋を開業した場合、法律違反となり「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科せられ、さらに5年間は古物商許可の取得ができません。

詳細に関しては、管轄の警察署にお尋ねください。

次は、物件選びのポイントを解説します。

アパレルショップの物件選びのポイント

アパレルショップの物件選びのポイントを3つ解説します。

出店の形態

出店の形態は、路面店だけではなく商業施設のテナントとして開業する方法もあります。また、最近ではインターネット販売に特化したお店もあり、その場合、商品の保管や発送業務を行う場所として物件を借用することが考えられます。

周辺環境のリサーチ

アパレルショップは、扱う商品によってお客様の層がある程度決まります。最寄り駅や物件の周辺環境をリサーチしましょう。想定される客層がどのような方法で来店するのか、また、競合店や類似店舗との様子を調査することも重要です。

3
設計の自由度

店舗設計の自由度は空間づくりに大きく関わります。お店のコンセプトに合うようにインテリアを施すことができるのか、試着室や商品のストック品を保管する場所の確保はどの程度必要なのか、内見前にイメージしておくと良いでしょう。

初期費用について

ここでは、20坪ほどのアパレルショップをオープンする場合を例に初期費用の概算を見てみましょう。

内  容金  額
物件取得費(敷金、礼金、仲介手数料・前賃料)300万円
内外装工事費400万円
備品(レジ周り、什器など)150万円
広告費30万円
その他(当面の人件費など運転資金)900万円
合 計1980万円

毎月必要になる経費として、物件に直接関係のある賃料や光熱費以外に、仕入れ・人件費、広告宣伝費が必要になります。初期費用として、最低3ヶ月分は確保しておきましょう。

特に、アパレルは在庫の確保が必要で、ブランドによって商品単価も幅があります。最低でも200万円程度は必要です。

自己資金や金融機関からの融資だけではなく、各自治体の創業補助金などを利用することで事業費用の一部を捻出する方法もあります。

また、居抜き物件を活用することにより、内装工事費などを抑え、初期費用を下げることができ、想定より安く開店することも可能です。

今回は、アパレルショップをオープンする際の店舗選びのポイントについてお話ししました。いかがでしたでしょうか。
特に、これから開店をしたいと考えている方の参考になれば嬉しいです。
自分のコンセプトにあった素敵なお店にしてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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