車やバイクが立ち寄ることを想定し、駐車場が完備されているロードサイド店舗。
本記事ではロードサイドへの店舗出店を検討されている方や、出店方法を比較検討されている方へ向けて、ロードサイド店舗とは何なのか?という基本から、物件選びのポイント、初期費用がどのくらいかかるのか、などを徹底解説します。
ロードサイド店舗とは
ロードサイド店舗とは、道路沿いの独立型店舗のことです。特徴としては車やバイクが立ち寄ることを想定しているため、駐車場が完備されています。また、遠くからでもお店の存在を認識できるようにポール看板が設置されている場合が多いです。
代表例として、道路沿いのコンビニやファミリーレストランなどがあります。
ロードサイド店舗の特徴
「これがあればロードサイド店舗です!」というような定義はありませんが、
以下の特徴を持つ店舗は、ロードサイド店舗だと言えます。
・交通量の多い道路沿いの立地(例えば国道沿い)
・比較的大きな駐車場の完備
・長時間の店舗営業
ロードサイドによく出店される店舗の例としては、
・車両での来店が想定されている業種
→カーショップ、ガソリンスタンドなど
・必然的に大きな面積を要する業種
→ホームセンター、ショッピングモールなど
・面積が必要なため住宅街付近よりもロードサイドでの展開が望ましい業種
→ファミリーレストラン、パチンコ店など
などが挙げられます。
これらは一例ですので、ロードサイドに出店するメリットが感じられるのであれば、
業種問わずロードサイド店舗出店は選択肢の一つになると思います。
ロードサイド店舗物件選びのポイント
では、「ロードサイドに店舗を出店をしよう!」となったとき、
どのような物件を選ぶといいのか。
チェックポイントは主に以下の3つです。
①交差点と店舗の位置関係
②中央分離帯との位置関係
③店舗の視認性
一つずつご紹介します。
①交差点と店舗の位置関係
交差点との位置関係のよって一体何が変わるのでしょうか?
一般的には、車の出入りがしやすく、2方路からの集客ができる「角地」が有利だとされています。
しかし、交差点に差し掛かる際のドライバーは、対向車や右左折車がいないか?など、周りの車両の動きに意識を向けており、角地にどんな店舗があるのかを見落としている場合があります。
そのため、実際は角地よりも交差点の前後2~3軒程度に位置する店舗が有利とされています。
②中央分離帯との位置関係
中央分離帯がある道路は、反対側の道路に行くことができず、店舗の面する片側道路からしか集客が見込めません。中央分離帯があるのであれば、どちら側の道路がより交通量が多いのか?というリサーチが必ず必要になります。
③店舗の視認性
お客さんの立場で車を運転しながら物件を見てみると、道路からの建物の見え方が客観的によく分かるでしょう。建物が道路から見て奥に位置する(手前に大きな建物があるなど)場合は、視認性が悪く、店舗の存在に気づいてもらえない、あるいは気づいた頃にはもう通過してしまっているといったことになりやすいです。そのため、進行方向から見て自店舗の手前にはより低い建物や奥まった建物がある方が有利でしょう。
ロードサイド店舗で出店しやすい業種
ロードサイド店舗での出店により適している業種は、ここまでご紹介してきた条件をより多く満たす業種ということになります。
以下、具体的な業種をご紹介いたします。
ただし、これらに該当しないもの=ロードサイドで開業するべきではない
ということではないので、ご注意ください。
【飲食店】
ファミリーレストラン
ファストフード店
回転寿司
焼肉店
ラーメン店
立ち食いそば
など
【物販店】
スーパーマーケット
コンビニエンスストア
ショッピングモール
ドラッグストア
家電量販店
ホームセンター
など
【アミューズメント施設】
パチンコ店
漫画喫茶
カラオケ
ゲームセンター
【サービス店】
銀行
カーショップ
ガソリンスタンド
携帯電話ショップ
フィットネスクラブ
初期費用について
ロードサイド店舗の開店費用が高額になるか、安く抑えられるかという点に関しては、
・土地に店舗を一から建てる
・既にある空き店舗を契約する(設備ナシ)
・居抜きの店舗を契約する(設備アリ)
こういった違いにあります。
物件を購入するのか、賃貸として借りるのかでも費用が変わってくるということです。
また、更地の状態に店舗を建設する場合、建築費用は坪単価となります。
一坪あたり、約550,000円〜900,000円程度かかります。(地域差アリ)
これだけ聞いてもイメージがしにくいと思いますので、今回はコンビニを例に説明します。
コンビニは、敷地30坪・建坪10坪から開業可能です。
何もない土地にコンビニを一から建設する場合、約10,000,000円程度かかるという計算になります。
まとめ
本記事では、ロードサイド店舗ならではの特徴をいくつかご紹介しましたが、決して目新しいことばかりではなく、実際に街を見てみると「本当だ!」ということも多いのではないでしょうか。
ロードサイド店舗を検討されている方はもちろん、今は特に考えていないという方も、この情報がいつか役に立つかもしれません。ぜひ憶えておいてください。