こんにちは。
ゼロイチエステート、代表の坂本徹です。

「いつか自分のお店を持ちたい」と希望を抱いている人にとって、フランチャイズ店舗の開業は選択肢の一つです。ブランド力や本部のサポートを活用して、未経験でもスムーズにビジネスをスタートできる点が大きな魅力ですが、一方で物件選びや契約条件など、見逃せないポイントも多く存在します。

この記事では、フランチャイズ店舗開業のメリットとデメリットを徹底解説します。

これから開業を考えている方はもちろん、すでに飲食店のオーナーをされている方も、今後の経営や物件選びのご参考にしていただけますと幸いです。

フランチャイズ店舗とは?

出典:マイナビ独立(https://dokuritsu.mynavi.jp/fc/about)

フランチャイズ店舗とは、フランチャイズ本部が持つブランドやビジネスモデルを活用し、加盟店として運営されるお店のことです。本部は商品やサービス、店舗運営のノウハウを提供し、加盟店はその指導を受けながら経営を行います。

フランチャイズの飲食店の特徴の一つは、メニューや接客スタイルが統一されているため、どの店舗でも一貫したサービスを提供できることです。また、広告宣伝や仕入れの支援を受けることで、個人経営よりもスムーズに事業を展開できることが多いです。

ただし、加盟店はロイヤリティを支払う義務があり、運営や店舗の内装などに一定のルールが設けられています。このため、自由度よりも安定性を重視したい人に適したビジネスモデルといえます。

フランチャイズ店舗開業のメリット・デメリット

フランチャイズ店舗の開業では、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
その両面について詳しく解説します。

メリット

1. ブランド力と集客力

フランチャイズ契約を結ぶことで、すでに認知度の高いブランドを活用して飲食店を始めることができます。有名な店舗の場合、開業直後から集客効果が期待でき、初期の売上を上げやすくなります。また、店舗の信頼性や品質が保証されているため、顧客は安心して来店しやすく、リピーターの獲得にも繋がります。これにより、集客の難しさやブランディングの負担を軽減できるため、経営が安定しやすいというメリットがあります。

2. 物件選定のサポート

フランチャイズ本部では、豊富な経験とノウハウを活かして、立地条件や物件のサイズ、周辺環境などを総合的に分析し、サポートをしてくれる場合が多くみられます。これにより、物件選びの失敗リスクが減少し、集客力を高めるための適切な立地を確保しやすくなります。また、物件に関する契約や交渉に関しても、本部のアドバイスを受けることで安心して進めることができます。

3. 安定したビジネスモデルの導入

商品提供や運営マニュアルが整備されているため、未経験者でも比較的スムーズに事業をスタートできます。特に、飲食業では仕入れや接客のノウハウが整っていることが心強い支援となります。

4. グループで一括することによるコスト削減

フランチャイズは、加盟店舗全体の規模を活かして効率的にコストを削減しています。たとえば、食材を一括で仕入れることで、個別調達よりも低コストで安定した品質の食材を確保できます。一部のフランチャイズでは、自社工場でメニューに使う原材料や完成品を製造し、各店舗に供給する仕組みもあります。この仕組みにより、食材の安定供給とコスト管理が可能です。

また、本部主導で広告キャンペーンやプロモーションを実施するケースが多く、個人店舗では難しい規模のマーケティング活動も行えます。その結果、加盟店舗は少ない負担で集客効果を高められます。このような仕組みを活用することで、個人経営よりも効率よく運営コストを抑えながら安定した経営が可能になるのです。

デメリット

1. 物件の選択肢が限られる場合がある

ブランドのイメージや業態に合う物件を選ぶ必要があるため、自由に物件を選ぶことが難しい場合があります。賃料や立地条件の制約が事業の収益性に直接影響を与えるため、慎重な判断が必要です。

2. 自由度の制約

フランチャイズ店舗では、本部の規定に従う必要があります。メニューやサービス内容、店舗の内外装、さらには運営方法や販売戦略に至るまで、本部が定めた基準に従わなければなりません。そのため、独自のアイデアや地域に合わせた工夫を取り入れる自由度は限られています。
自由な経営スタイルを求める人にとっては、この制約が大きなデメリットになる場合もあります。

3. 初期費用と継続的なロイヤリティ負担

フランチャイズに加盟する際には、初期費用として加盟金や研修費用、店舗の改装費用などが含まれることが多く、想定していた予算より高額になる場合があります。

さらに、運営が始まった後も本部に継続的に支払う費用が発生します。売上に応じて支払うロイヤリティや、本部主導で行われる広告宣伝費の分担金がその代表例です。これらの費用は毎月の経営に影響を与えるため、事前に十分な計画を立てることが大切です。

4. リスクの共有

フランチャイズ全体のブランドイメージが損なわれるような問題が発生した場合、各店舗もその影響を受けます。また、本部の経営状態によってはサポート体制が縮小する可能性もあります。

フランチャイズ店舗は、ブランド力や本部のサポートを活用できる一方で、物件賃貸の選定や運営制約などのリスクを伴います。特に物件選びは、店舗の成功に直結する重要な要素であり、収益性や長期的な運営計画を見据えた判断が必要ですね。

つぎに、フランチャイズ飲食店における、物件選びのポイントも見てみましょう。

フランチャイズ開業における物件選びのポイント

物件は、フランチャイズ店舗の成功を左右する最も重要な要素のひとつです。フランチャイズ店でも、物件取得のサポートをしていない場合もありますので、物件選びのポイントを3つ解説します。

立地条件の確認

物件選定において最も重要なのは、ターゲット層が集まりやすい立地かどうかです。駅前や商業施設の近隣、交通の便が良い場所は集客力が高く、特に多くの人が通行するエリアでは効果的ですが、その分賃料が高額になることがあります。高額な賃料を支払うことによる利益率の低下を避けるためには、立地のメリットとコストを慎重に比較検討し、ターゲットとなる顧客層に最も適した場所を選ぶことが重要です。

賃貸契約内容の確認

契約期間、更新条件、修繕義務などの詳細を事前に確認し、予期せぬ費用負担を避けるための対策を講じましょう。また、フランチャイズ契約の期間と物件の賃貸契約期間が一致しているか確認することも忘れないようにしましょう。

物件の状態と改装の必要性について確認

設備やレイアウトがフランチャイズの業態に適しているかを確認しましょう。フランチャイズ本部の規定に従った改装が必要な場合もあるため、改装がどの程度必要なのか事前に予算に組み込んでおくことで、計画的に進めることができます。

弊社では、物件探しのご相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

まとめ

今回は、飲食店を始めたい人に向けて、フランチャイズ店舗開業のメリットとデメリットを解説しました。いかがでしたか?
自分の目標や経営スタイルに合わせて適切な選択をすることが、飲食店開業の成功に近づけるとも言えますね。

飲食店を始めたいと考えている皆さんの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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