こんにちは。
ゼロイチエステート、代表の坂本徹です。

今回のコラムでは、​​飲食店を始めたい人に向けて、地域性を活かした集客方法ついて解説いたします。みなさんの物件選びのご参考にしていただけますと幸いです。

1.「地域性」とは何か?

みなさんがお住まいの地域や、飲食店を始めようと思っている土地は、何か特徴がありますか?例えば、ラーメン屋がうどん屋に比べて多い、居酒屋が多く集まっているというように特徴的なものがあるかもしれません。「地域性」とはそういうことです。そういった視点で、もう一度、ご自身のお店を見てみてくださいね。地域性がわからなかった人も、何かわかるかもしれません。

2.商圏範囲からみる地域性

飲食店における商圏範囲は、一般的に次のように言われています。

・都市部

都市部の飲食店の商圏は、半径500m程度です。都市部は、電車やバスなど公共交通機関が発達しているため、多くのお客さんは最寄駅から徒歩で移動します。店から店への移動も基本的には徒歩です。営業時間にもよりますが、ランチ営業を考えると、オフィス街から近い方がより良いとされています。

・郊外

郊外の飲食店の商圏は、半径3km程度です。都市部と違い、車で来店するお客さんも多く、都市部とお客さんの層も違い、ファミリー層が多いことも考えられます。特に幹線道路沿いは、遠方からのお客さんも来られることが考えられますので、どのようなサービスを提供するかが大切になります。

3.集客の事例紹介

では、実際にどのように集客をしたら良いのでしょうか。いくつか事例をご紹介します。皆さんの地域性に合うものがあれば参考になさってくださいね。

・都市部の居酒屋A

オフィス街近くの居酒屋Aは、最寄り駅から徒歩3分、駅前の好立地です。近くには、大手チェーン店もありますが、昔ながらの店頭でのアピールを強化しています。店頭に黒板を設置し、手書きで「今日のオススメ」を毎日掲示し、手間はかかりますが、「オフィス街に手書き黒板」という異質感・違和感が、お店の目を惹くのですね。お客さんは、会社を出た時は、お店が決まっていないことが多いため、店頭でのアピールは効果が高いと言えます。

・都市部のスポーツバーB

スポーツ観戦をみんなで行えるスポーツバー。一見楽しそうですが、実は大声で観戦することや、営業時間の問題などからトラブルになることもあり、悪評をネットに書かれてしまうこともあることをご存知ですか?この店舗もそのようなことがあり、実情と口コミに差があることが悩みの一つでした。そこで、常連のお客さんにGoogleの口コミや評価を正直に書いてほしいとのお願いをしました。

店舗での様子を正直に口コミしてもらうことで、集客に成功し、今では、新規のお客さんもついてきています。

・郊外のファミリーレストランC

郊外のファミリーレストランCは、近くに大手チェーン店の競合があります。創業20年の歴史がありますが、大手チェーンにお客さんが流れてしまっていました。しかし、大手にできないことに目を向け、「大盛りメニュー」を追加してみました。特に、大盛りチャレンジメニューは、YouTuberが紹介したことにより、人気となり口コミやSNSで認知されるようになりました。

・郊外のカフェD

地域の食材に特化したメニューで特別感をアピールしているカフェD。提携農家の野菜や卵を使用し、食材の販売も行っています。生産者の顔が見える安心感や地域活性化のメリットもあり、県内外からのお客さんから支持されています。

4.まとめ

今回は、​​飲食店を始めたい人に向けて、地域性を活かした集客方法について、事例を加えながらお話ししました。いかがでしたでしょうか。

特に、郊外店は「地域活性化」も一つのキーワードになるようです。地域性=地域の魅力を発信できる飲食店を目指し、集客にも繋げてくださいね。

開店をしたいと考えている方の参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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