こんにちは。
ゼロイチエステート、代表の坂本徹です。
今回のコラムでは、飲食店を始めたい人に向けて、成功を支える理想的な不動産の条件について解説いたします。みなさんの物件選びのご参考にしていただけますと幸いです。
1.飲食店における「理想的な不動産」とは?
みなさんは、飲食店を開業するための「理想的な不動産」と言われて、どんなイメージが沸きますか?立地や間取り、物件の特徴など、人によってさまざまではないでしょうか。
まずは、思い描いた理想的な飲食店を書き出してみましょう。書き出すことで、少しでもその理想の飲食店で何を重視して、何を妥協できるのかというポイントが自分の中ではっきりしてくるはずです。自分が思い描いた、理想的な不動産通りの物件はなかなか見つかりません。飲食店の経営は、理想だけという訳にはいかず、現実的なことを考えることが大切ですので、妥協できるポイントについてもしっかり考えましょう。
次の項目からは、「理想的な不動産」を選ぶポイントについて解説します。
2.お客さんが入りやすい立地
お客さんが入りやすい立地でないと、集客に結びつきません。立地条件のポイントとしては、次のようなものが挙げられます。
・駅からの距離が近いか(徒歩何分など)
・幹線道路に近く、駐車場があるか
・日中と通勤時間帯の人口の変化があるか
ターゲットにしたい客層とお店のコンセプトが合うような条件の物件を探しましょう。
詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
3.居心地の良い間取り・空間作り
「居心地の良さ」を重視して来店されるお客様はとても多い傾向にあります。飲食店の形態にもよりますが、特にイートインのお店はお客様が長い時間過ごされますので、空間演出や心地よさで、コンセプトを伝えると同時に非日常を味わっていただくきっかけになります。
例えば、
・内装の色合い、材質をどうするのか
・居抜き物件の場合、内装・外装をどこまで改装するのか
・インテリアや照明はどうするのか
・オープンスペースにするのか、個室を作るのか
・席数をどうするのか
一例をあげましたが、お店のコンセプトによって何を重視するのかが変わります。
また、テイクアウトのお店も、外観や商品のパッケージ、レジ周りなどお客様の目に直接触れるところのデザインをトータルで合わせることで、お店とメニューが繋がりやすくなります。
4.絶対にこれがある物件を選ぶべきだ、という厨房設備の過不足
飲食店を開業する際、居抜き物件をお考えの方も多いのではないでしょうか。
冷蔵庫や冷凍庫、製氷機といった業務用の家電は、厨房設備で必要なものです。また、換気扇やシンクも消防署や保健所の指示に従ったものを設置する必要があります。
物件を選ぶ際、このような備え付けの設備が使用することができるのか、また、耐用年数などを点検することを忘れないようにしましょう。
5.サービス提供の質の向上
直接顔を合わせ、飲食サービスを提供しますので、その質の向上に務めることが大切です。美味しいメニューがあり、スタッフがイキイキとしているお店は、通いたくなりませんか?メニューの改良はもちろん、スタッフの接客、注文から提供、会計までのオペレーションなど改良を重ね、常にサービスの質を高め続けましょう。
まとめ
今回は、飲食店を始めたい人に向けて、成功を支える理想的な不動産の条件についてお話ししました。いかがでしょうか。
理想にピッタリと合う不動産は、正直なところなかなか見つかりません。
しかし、「物件は出会い」とも言われているように、粘り強く探すことで見つかることがあります。そのためにも、何を重要としたいのか、店舗のブランディングのためにどのような条件が必要なのか、ご自身でしっかりイメージを持っておくことが必要です。悩んだ時は、専門家にお尋ねくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。