こんにちは。
ゼロイチエステート、代表の坂本徹です。
以前、企業分析の情報を発信している「バフェット・コード」(https://buffett-code.com)公式X(旧Twitter)の投稿が話題になっていたことをご存知でしょうか。
飲食店業界は競争が激しく、成功するためには独自のアイデアや戦略が欠かせません。飲食店では、他のお店と差をつけながら、長く続けられるような仕組みをどのようにしたら良いのか考えることが不可欠なのですが、どのようにしたら良いのでしょうか?
今回のコラムでは、話題のポスト(ツイート)でも紹介された「きになる嫁デラックス」を例に成功を収めるためのポイントを詳しく解説します。店舗経営や物件選びの参考にしていただければ幸いです。
「きになる嫁デラックス」とは?
「きになる嫁デラックス」は、東京都五反田にある小さな飲食店で、アットホームな雰囲気の中でおばんざい料理が楽しめます。店主である平野アミさんは、着物姿でお客様を迎え、親しみやすい接客スタイルで人気を集めています。月商は約250万円、坪月商が約50万円です。
一風変わったユニークな経営スタイルと経営手法はメディアでも紹介されており、勢いのある会社のひとつとも言えますね。
では、「きになる嫁デラックス」のユニークな経営スタイルや施策に焦点を当て、その成功のポイントについて詳しく見てみましょう。
1.メニューが存在しない
「きになる嫁デラックス」の最大の特徴は、メニューが存在しないことです。日替わりで提供されるおばんざいと飲み放題プランが基本となり、お客様は料理を選ばず、店が提供するままを楽しむスタイルです。この形式により、食材の無駄を減らし、コスト管理がしやすいというメリットがあります。
2.わかりやすい料金設定
「きになる嫁デラックス」では、飲み放題や食べ放題のプランを提供しており、お客様にとって分かりやすい料金体系が魅力です。もしさらに楽しみたい場合には、延長して飲み放題の時間を追加できる柔軟なシステムもあり、お客様のニーズに応じたサービスを提供しています。このシンプルで明確な料金システムが、多くのリピーターを生み出している一因になっています。
3.リモート接客
「きになる嫁デラックス」では、リモート接客を導入しています。リモート接客とは、スタッフは本店にいながら、別の店舗や遠隔地の顧客をリモートで接客できる仕組みのことです。リモート接客により、店舗運営コストを削減しつつも、お客様とのコミュニケーションを維持できることが大きな強みです。
4.セルフサービス
「きになる嫁デラックス」では、飲み物の提供をセルフサービスにすることで、お客様自身が自由に飲み物を作り、楽しめるスタイルを採用しています。これにより、人件費を抑えることができ、店舗運営の効率化が図られています。
5.姉妹店のシステム
同じビルの2階にある姉妹店「きになる嫁武道館」も、同様に人気を集めています。満席の場合でも、この姉妹店で食べ放題・飲み放題を楽しむことができ、カラオケが併設されている点がさらに魅力的です。カラオケとセルフで楽しめる飲み放題システムにより、お客様は自分たちのペースで自由に楽しむことができます。
飲食店でオリジナリティを出しやすい経営戦略3選
「きになる嫁デラックス」のように、小さなスペースでも高収益を実現している店舗の成功事例は他にもあります。どのようにしたら、限られた空間やリソースを最大限に生かすことができるのでしょうか。飲食店で打ち出しやすい独自の戦略や工夫について事例を3つ紹介します。
【戦略1】SNSマーケティングを活用
SNSを活用したマーケティングは、多くの飲食店が集客に成功するための重要な手段です。特に、フォロワーに向けたキャンペーンを行うことで、オンラインでの認知度を高めつつ、売上を増加させる事例が多数あります。例えば、SNS上でクーポンや特典を提供したり、新メニューの告知を行ったりすることで新規顧客の来店を促進します。また、リピーター向けのプロモーションも効果的です。
(内部リンク)【飲食店 編】X(旧:Twitter)キャンペーン・プロモーション事例5選
【戦略2】地域性に合った接客でリピーターを増加
地域の特性に合わせた接客スタイルを採用することで、リピーターを増やす成功事例もあります。例えば、地元のイベントや風習に配慮したサービスを提供したり、地元特有の食材を使ったメニューを出したりすることで、地域に密着した店舗運営が可能になります。このようなアプローチにより、地元住民に愛される店舗を目指すことができます。
(内部リンク)地域性を活かした飲食店集客事例〜成功するためのローカル戦略
【戦略3】一人ひとりに寄り添った対応
顧客の好みやニーズに応じたサービスを提供することで、特別な体験を提供し、リピーターを増やすことができます。「1日1組貸切プラン」「記念日限定メニュー」は、わかりやすい事例です。このようなお客様に合わせた特別なサービスを提供することで、一人ひとりに特別な体験を提供し、満足度を高めることができます。
まとめ
今回は、飲食店を始めたい人に向けて、「きになる嫁デラックス」を例に成功を収めるためのポイントについてお話ししました。いかがでしたでしょうか。
「きになる嫁デラックス」のメニューを置かない戦略やセルフサービスによるコスト削減、そしてリモート接客といった斬新な運営方法は、お客様にとっても自由度の高い体験を提供することができることがわかりますね。
小規模の飲食店でも、独自の工夫と戦略次第で高い収益を上げることができる事例として、みなさんの今後の店舗運営に活かしていただきたいです。
この記事が、これから飲食事業を始めたい方の参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。